知恵の実はゴミ箱に隠れていました。 スウェーデンのルンド大学で行われた研究によれば、ヒトとサルを隔てる「知恵の実遺伝子」ともいうべき配列が、これまで意味のない「ジャンクDNA」と考えられていた部分から発見されたとのこと(ヒトDNAの98%はかつてジャンクと考えられていた)。 また人工的に培養されたヒトの脳(脳オルガノイド)から「知恵の実遺伝子」のスイッチの働きをする「ZNF558」を奪うと、ある種の「退化」が発生して、脳オルガノイドのサイズが縮小すると判明します。 しかし、ヒトとサルを隔てる重要な「知恵の実遺伝子」がなぜ、ジャンクDNAに紛れていたのでしょうか? 研究内容の詳細は10月7日に『Cell Stem Cell』に掲載されています。