【ワシントン=小雲規生】米グーグルの親会社アルファベットは13日、自動運転車の研究開発部門を新たに設立した事業会社「ウェイモ」に移すと発表した。米紙ウォールストリート・ジャーナルは「技術開発が商用利用に近づいていることを示唆するものだ」としている。 ウェイモの最高経営責任者(CEO)に就いたジョン・クラフチック氏は同日、昨年10月にテキサス州オースティンの公道で、ハンドルやアクセルのない自動運転車に盲目の男性だけを乗せた走行実験に成功していたことを公表。「世界初の完全自動運転による公道走行」という。 このときは交差点での右左折やベビーカーを押した歩行者への対応などをこなした。クラフチック氏は「路上を一輪車が走っていても、細い道で車が逆走してきても対応できる」としている。 グーグルは2009年から自動運転技術の開発に着手。これまでに公道で200万マイル(320万キロ)、模擬実験で10億マイル