りゅうぎん総合研究所(豊田良二社長)は26日、調査報告書「沖縄県内におけるカーシェアリング市場の動向」を発表した。2023年の県内のカーシェア市場は19年比1・8倍の5億900万円だったと試算。事業者への聞き取りでは利用者のうち6割を観光客、4割を法人客が占め、日常利用が多い全国とは差が出た。県民の日常使いの普及に向けては「セカンドカー」としての利用促進が鍵になりそうだ。(政経部・大川藍) 23年の県内のカーシェア車両の台数は19年より187台多い425台となり、全国13位だった。コロナ禍の観光客数の減少を受け、車両を売却する事業者があったことから、21年には大幅に減少したものの、22年から再び増加に転じた。県内は観光客の利用割合が高く、観光需要の回復に伴い車両台数も伸びている。 一方、利用目的別では、全国は送迎や買い物などの日常利用が観光に次いで多いのに対し、県内は観光とビジネスでの利用