小和田、中井侍、為栗、田本といった、鉄道以外での到達が難しい「秘境駅」を巡るJR東海の急行列車「飯田線秘境駅号」。同社の担当者は、運行が10年続いた要因のひとつに「リピーターの多さ」を挙げます。人気の背景を聞きました。 「秘境駅」はとても日本的 人里から離れ、駅に至る大きな道もなく、鉄道以外での到達が困難な「秘境駅」。そんな駅を訪れ、非日常感を味わう「秘境駅ブーム」がいまも続いています。2000年代後半から始まった動きですが、人気を受け、JR東海は飯田線の豊橋駅(愛知県豊橋市)と飯田駅(長野県飯田市)のあいだを結ぶ秘境駅観光列車、急行「飯田線秘境駅号」の運行を2010(平成22)年春に開始。以降、毎年春と秋を中心に不定期で運行しています。 拡大画像 「秘境駅」の田本に停車中の急行「飯田線秘境駅号」(画像:JR東海)。 飯田線に複数ある秘境駅を、本数が多くはない普通列車で1日に回るのは困難で