いま世の中でいちばんつくられているプロダクトは、「ことば」かもしれない。人々が「消費者」から「生活者」となり、「生産者」の側面が大きくなっている。その生産されるもののひとつに「ことば」がある。全員が「ことば」の生産者であり、生産管理者である1億総生産者時代だ。 生活者がつくりだした「ことば」は、テレビ、新聞、雑誌、書籍、SNSなど様々な「流通」にのって同じ生活者に届けられている。 筆者はコピーライターとして仕事をしているのだが、新聞のコピーならこうしたほうがとか、テレビのコピーならこうしたほうが、とつねに「流通」を意識する。「流通」を考える=「ことば」の届き方を考えることになる。情報過多時代という、「ことば」が氾濫している時代に、「ことば」の届け方をどう考えていけばいいのか。その手かがりをつかむために、劇作家や小説家として活躍されている本谷有希子さんに話を聞いてみることにした。 「ことば」
![77 「ことば」と流通 〜 劇作家・小説家 本谷有希子 インタビュー|雑誌『広告』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3538be22d18e6c3c74dff92eedb05e3c97dbd355/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F50389659%2Frectangle_large_type_2_3773ac034c0ddcaf705d34d700572c94.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)