2022年3月14日のブックマーク (10件)

  • イエール大・成田悠輔助教授「選挙も政治家も、本当に必要ですか」:朝日新聞GLOBE+

    ――私たちが慣れ親しんでいる民主主義は、かなり過去の社会や技術を前提としていることが問題だと、成田さんは説いていますね。 いくら普遍的な理念を目指したと言っても、私たちが民主主義とよんでいるものの運用は、ざっくり数百年前の人々が考え出したものです。数百年前の社会と技術の環境を前提として作られているのです。 当時はほとんどの人が生まれた土地で育ち、働いて死にました。とくに重要なのが、コミュニケーションがどういうものだったかです。会話はほとんど家族や仲間の間で、情報の伝達はうわさが中心でした。メディアと言えるものは立て看板、貴重品としての新聞や雑誌などしかなかった。そういう、すごく鈍くて、人も情報も流れない世界を前提に民主主義を運営すれば、みんなで決まった日に決まった場所に集まって意見を提出してもらい、それを集計して発表する「お祭り」をやるのも理にかなっていたでしょう。つまり、それが選挙です。

    イエール大・成田悠輔助教授「選挙も政治家も、本当に必要ですか」:朝日新聞GLOBE+
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    blurbluebull 2022/03/14
    新しい民主主義。1.改良型民主主義:Liquid Democracy, Devicracy Democracy, Quadratic Voting。2.無意識(センサー/データ)民主主義:投票、SNS、監視カメラ等から民意を汲む。3.反民主主義・迂回民主主義: 海上国家、カリフォルニア独立等。
  • RIETI - ノーベル経済学賞に米3氏 「自然実験」で因果関係推定

    2021年のノーベル経済学賞は3人の米経済学者が受賞することになった。 うち半分は労働経済学の実証分析への貢献で、米カリフォルニア大バークレー校のデービッド・カード氏に贈られる。残る半分は労働経済学に深く関係した計量経済学の方法論への貢献で、米マサチューセッツ工科大(MIT)のヨシュア・アングリスト氏と米スタンフォード大のグイド・インベンス氏に贈られる。 3人に共通する貢献は、個人レベルや個別企業レベルのデータから変数間の因果関係を推定するための方法論を確立し、その方法論を様々な労働経済学上の問題に適用してきたことだ。 経済学者が通常使うデータにより原因から結果に至る因果関係の存在を導き出すことは難しい。経済データで原因として注目する事柄が、結果とは独立に決まらないためだ。自然科学者は実験で原因を人為的に操作することで、結果への影響を観察して因果関係をとらえるが、経済学者はそれができないこ

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    blurbluebull 2022/03/14
    Card, Angrist, Imbensの2021年ノーベル経済学賞についての概説
  • RIETI - アルゴリズムは実験である:機械学習・市場設計・政策受益資格ルール

    このノンテクニカルサマリーは、分析結果を踏まえつつ、政策的含意を中心に大胆に記述したもので、DP・PDPの一部分ではありません。分析内容の詳細はDP・PDP文をお読みください。また、ここに述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織および(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。 その他特別な研究成果(所属プロジェクトなし) アルゴリズムを利用した意思決定が爆増している。たとえば機械学習アルゴリズム。機械学習(「人工知能」)による予測や分類を用いた意思決定が雨後の筍状態である。Amazon、Facebook、GoogleMicrosoftNetflixをはじめとするウェブ企業は、表示するコンテンツ(映画音楽、ニュース等)や広告の選択、価格や検索結果順位の決定といった問題に、機械学習を応用している。また、UberやLyft、DiDiといった自

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    blurbluebull 2022/03/14
    CS/アルゴリズムを勉強してから再読したい。
  • RIETI - 民主主義の未来 優位性後退、崩壊の瀬戸際に

    民主主義が重症である。21世紀の政治は、インターネットを通じた草の根グローバル民主主義の甘い夢を見ながら始まった。だが現実は残酷だった。中東民主化運動「アラブの春」は一瞬だけ火花を散らして挫折した。むしろネットが拡散するフェイクニュースや陰謀論、二極化が選挙を侵し、強烈なポピュリスト政治家が増殖した。 民主主義の敗北に次ぐ敗北。21世紀の21年間が与える第一印象だ。今や民主主義は世界のお荷物なのだろうか。それとも何かの偶然や民主主義とは別の要因の責任を、民主主義に負わせているだけなのだろうか。 ◆◆◆ この問いに答えるデータ分析を筆者と米エール大学生の須藤亜佑美氏で実施した。世論に耳を傾ける民主的な国ほど、21世紀に入ってから経済成長が低迷している(図1参照)。低迷のリーダー日のほか、欧米や南米の民主国もくすぶっている。逆に非民主陣営は急成長が目覚ましい。中国に限らずアフリカ・中東もだ

    blurbluebull
    blurbluebull 2022/03/14
    民主主義との闘争と民主主義からの逃走。闘争:成果指標に紐づいた再選や報酬、任期・定年などで政治家に世論よりも成果重視のインセンティブ設定。逃走:Peter Thielの海上自治都市のようなDemocracy Heaven(cf. Tax Heaven)
  • RIETI - 民主主義の呪い:2020年の教訓

    このノンテクニカルサマリーは、分析結果を踏まえつつ、政策的含意を中心に大胆に記述したもので、DP・PDPの一部分ではありません。分析内容の詳細はDP・PDP文をお読みください。また、ここに述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織および(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。 その他特別な研究成果(所属プロジェクトなし) 民主主義は奇怪な制度である。どこの誰が、人の生活どころか生命さえ左右する致命的な決断を、どこの馬の骨ともしれない街頭の一般人アンケートに委ねようと思うだろう? 実際、つい最近まで民主主義は眉唾ものだった。アリストテレスが紀元前に書いた『政治学』も言っている。「極端な民主制からも寡頭制からも独裁制は生じる」立憲民主運動が葬り去った封建領主や貴族の横暴はひどかった。しかし、民主主義が可能にするマスの横暴がそれよりマシだと信じる理

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    blurbluebull 2022/03/14
    コロナ以降民主主義国家(x)ではGDP成長率(y1)が低く、コロナ死者数(y2)は多い。Instrumental Variable(z):欧米人入植者死亡率、16世紀の人口密度、農作物と鉱物の有無、西欧語話者割合+欧州との貿易容易さ、英仏独の法的起源
  • Opinion | The Virus Comes for Democracy (Published 2020)

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    blurbluebull 2022/03/14
    NYT誌。コロナの影響の米中対比から、コロナが民主主義に襲いかかっていると論じる。
  • RIETI - 第6回 日本が遅れを取り戻すために

    前回は明治時代まで遡って日教育政策を語りました。令和の時代に100年以上前の話題を持ち出したのは、現在の日教育のデータと分析が圧倒的に不足しているからです。 筆者は海外で8年以上研究していますが、日発の教育分析を日人以外が話題にするのを見たことがありません。しかし、諦めたら終わりです。何が必要か、指針を描いてみます。 第一に必要なのは自治体と研究者の歩み寄りです。教育と聞くと少人数学級のように全国的な政策を思い浮かべます。しかし、教育がなされ、データが生まれるのは学校や家であり、それらを束ねる自治体こそデータと課題の源です。 海外の研究の多くも、データの源泉は市区町村です。「Think Globally, Act Locally」という言葉の通り、分析能力を持つ研究者と、自治体の草の根の出会いが肝心です。日でも東京都足立区や兵庫県尼崎市が研究者と教育効果の測定を始めており、出

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    blurbluebull 2022/03/14
    日本でも教育経済学を行うために。1.自治体の持つデータを研究。2.国のデータを利用可能に。入試成績と確定申告データの突合など。3.RCTによる社会実験。抽選で奨学金や幼児教育。
  • RIETI - 大学入試改革の起源:明治の旧制高校における能力主義VS地域格差

    このノンテクニカルサマリーは、分析結果を踏まえつつ、政策的含意を中心に大胆に記述したもので、DP・PDPの一部分ではありません。分析内容の詳細はDP・PDP文をお読みください。また、ここに述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織および(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。 その他特別な研究成果(所属プロジェクトなし) 入試制度の設計は悩ましい。大学入試ひとつをとっても、アメリカのように各大学に選抜を任せる分権的な制度をとる国もあれば、フランスや中国のように政府が全大学の入試を管理する集権的な制度をとる国もある。入試制度が用いる評価の基準についても論争に事⽋かない。アメリカでは大学入試が不透明で差別的だとする告発や裁判があとを立たないし、入試による能力(成績)主義の色が濃い日の国立大学でも、入試問題の選定でドタバタが進行中だ。良い制度設計

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    blurbluebull 2022/03/14
    明治の旧制高校に通うと偉人率が上昇。同日各学校での分権型入試から、統一試験の成績と学校への選好順に合格を割当てる集権的入試への変更で、教育資源の豊かな東京出身者が地方学校の定員を奪い東京出身偉人増加。
  • RIETI - 第3回 民間の力が持つ効果

    前回は、有名校に入っても将来の成績にはあまり影響がない、という結果を紹介しました。逆に効果が証明されている例もあります。いわゆる「民営公立学校」の試みです。 まず、昔から公教育には批判が多いことを思い出してください。公教育は教員組合などのしがらみが多く、成果を上げたからといって昇給するわけでもありません。いい教育をするインセンティブが弱く変化が遅い、という批判です。 こうした問題の改善策として考えられるのは、経営を民間の社会起業家らに委ね、しがらみから解き放つことです。そして自治体や文部科学省が民営学校と契約を結び、成績や人気などの成果に応じた報酬を与えるという仕組みはどうでしょう。学費は税金でまかないタダにします。 こんな「市場原理主義」的な発想を実行したのが英国や米国です。過去20年ほどで無数の民営公立校が登場しました。日でも2019年に公設民営の中高一貫校が大阪市に誕生しています。

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    blurbluebull 2022/03/14
    こちらは学校の違いの効果が証明されている例。民営の公立校の生徒は成績が向上する。
  • RIETI - 第2回 学歴に意味はない

    にマタタビ、人にガクレキ。そう思われるほど学歴は人間の好物で、この新聞に「○○大学卒」が何回登場するか数えるだけで時間がつぶせそうです。しかし、有名校に入ると人は幸せになるのでしょうか。 この疑問の理想的な解消方法は、壮大な社会実験でしょう。子どもを有名校と普通の学校に抽選で入学させ、有名校かどうかで違いが出るかを確かめる実験です。しかし、そんな実験はいくらエビデンス好きの政府でもできません。 その代わりによく用いられるのが、架空の実験に似た状況を現実世界で見つけ出すという方法です。意図せず自然に起きた実験という意味で「自然実験」と呼ばれ、データから因果関係を見つけ出す「因果推論」でよく使われます。 自然実験を使った教育効果の測定は教育学や心理学で20世紀半ばに始まり、1990年代以降、経済学などにも浸透しました。では学校による違いはあったのしょうか。米マサチューセッツ工科大のヨシュア・

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    blurbluebull 2022/03/14
    成田悠輔 自然実験によって、通った学校とSATの間に関係がないことを示す。合否ボーダー付近の生徒から合格者、不合格者の2群を追跡。これを日本の塾で調べてみたい。