スウェーデンのある学校に、おいしい給食作りに心血を注ぐ女性調理師がいる。毎日用意される焼きたてのパンと、野菜を中心とした15種類の料理は、生徒たちも喜ぶ評判の給食――だったのだが、先日、市の当局が思わぬ理由を掲げてメニューの半減を指示。これに保護者らが反発する事態を招き、ちょっとした一悶着があったそうだ。 スウェーデン紙ザ・ローカルによると、この調理師はスウェーデン中部の街ファールンの学校で調理責任者を務めるアニカ・エリクソンさん。以前から彼女は、生徒たちの栄養面を考えたメニュー作りに注力し、決められた予算内で毎日生徒たちに「いくつかの選択肢を与えられる」豊富な数の料理を作ってきたという。しかし、そんな彼女の努力は「子どもを甘やかしている」として、9月24日、ファルン市当局がメニュー半減の通達を行ったそうだ。 ファルン市では、2011年から学校給食の改善に取り組むプロジェクトを開始。「全学