『仮面舞踏会』(かめんぶとうかい、Masquerade)は、挿絵・本文共にキット・ウィリアムズ(英語版)による、イギリスの絵本である。本書にはウィリアムズが制作してイギリスのどこかに隠した、宝石で飾られた金のウサギの首飾りのありかの手掛かりが隠されており、全世界的な宝探しのブームを引き起こした。同書は今日ではアームチェア・トレジャー・ハンツとして知られている書籍ジャンルの先駆けとなった。 イギリスの出版社ジョナサン・ケープ社のトム・マシュラーによる「未だかつて誰も手掛けた事のない」児童書を出版するという試みの下、ウィリアムズは1970年代に、読者が斜め読みして投げ捨てるのではなく、注意深く内容を吟味するような絵本の執筆に着手した。貴重な宝物を探し出すという本書の目的が、この目標を果たすためのウィリアムズの手段となった。『仮面舞踏会』では15枚の精巧かつ緻密な挿絵により、月(女性として描かれ