地下芸人だった男が一夜にしてピン芸人の頂点にのし上がった。噓をまるで事実のように語る“ファンタジー漫談”は笑福亭鶴瓶や爆笑問題にも支持される実力派だ。学生時代を含めると芸歴20年、“面白い噓”をつき続ける男の素顔とは!? 同じ丸刈りの作家・爪切男がインタビュアーとして迫った。 どぎついピンクのスーツを着込んだ110㎏の巨漢は「ちょっと聞いてくださいよ」と切り出し、汗だくでまくしたてる。「ここまで喋ったら信じるやろ」と啖呵を切ると劇場はどっと沸く。その男、街裏ぴんくが熱弁するのは、めくるめく“噓の世界”だ。 今年、街裏はピン芸人の賞レース『R-1グランプリ』で優勝を果たし、ますます注目を集めている。今回インタビュアーを務めるのは、ファンを公言する作家の爪切男。“おもろい話”を作る同志として、街裏ぴんくの“本当”に迫った。 ──地下芸人時代の街裏さんの漫談を観てました。『R-1』の優勝は感慨深