筆者は、地球温暖化は良いことだと考えている。 その理由は、文明の主たる担い手になっている民族について、選手交代をすべき時期だと考えるからだ。 今のペースで温暖化しても2100年の気温は実は「縄文時代と同程度」だ。 地球の温度は昔から激しく変化しており、人類誕生後だけを見ても、海面が現在より30メートル以上高かった高温期が何回もあった。 北極の氷はなかった時代の方が長いし、北海道にもサンゴ礁の化石がある。 多くの人々が「普通の状態」と思っている気温は、地球の歴史から見れば瞬間的な、たかだか過去200年程度のものにすぎない。 今の程度の温暖化で地球が悲鳴を上げるわけがなく、つまりこれは「地球の問題」ではない。では悲鳴を上げているのは誰か。 環境の「環」もenvironmentの「viron」も「誰かを中心とした周り(輪)」を意味する。 つまり環境の良しあしとは「特定の主体にとっての損得」という