横浜市神奈川区の大口病院で点滴に異物を混入された入院患者2人が中毒死した事件で、4階ナースステーションに残されていた未使用の点滴袋約50個のうち複数の点滴袋で、ゴム栓部分に貼られた保護フィルムに細い針で刺した穴が見つかり、この中には2人以外の患者の名前が記された点滴袋が含まれていたことが捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警は無差別に異物を混入させた可能性もあるとみて内容物を調べている。【村上尊一、国本愛】 ◇17日午前に4階搬入 捜査関係者によると、中毒死した2人が死亡時につけていた点滴袋や、未使用の約50個の大半は、17日午前に1階の薬剤部から4階のナースステーションに搬入された。17~19日が連休のため、3日分まとめてナースステーションに保管され、段ボール箱に入った状態で机の上などに置かれていたという。 未使用の点滴袋の中には、死亡した2人に使用する予定だったものや、他の患者