■「役に立たない映画の話」 11月12日の公開以来、多くの観客を集めている「この世界の片隅に」は、12月24日から新宿ピカデリーでの上映もスタートし、共に靖国通り沿いのテアトル新宿との2館拡大公開となった。 新宿ピカデリーでの初日にあたる24日には片渕須直監督が舞台挨拶に立ち、満席の観客に向かって次のようにスピーチした。 「『この世界の片隅に』は11月12日の公開から今日で43日目を迎えました。最初は全国63スクリーンでの上映でしたが、現在108スクリーンで上映されているそうです。こんな風に広いところで上映され、また2月まで上映予定が入っているとのことで、うれしく思います」。 「新宿ピカデリーで舞台挨拶に立つのは、7年ぶりです。私の前作『マイマイ新子と千年の魔法』は、ここ新宿ピカデリーで7年前に上映され、4週目になってお客さんの入りが良くなりました。 その『マイマイ新子』が新宿ピカデリーに