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2017年1月1日のブックマーク (4件)

  • FUJIC/日本最初のコンピュータを一人で創り上げた男──岡崎文次 (4/4)

    FUJICのその後の運命 さて、7年の歳月をかけて完成したFUJICだったが、富士写真フイルムで稼働したのはわずか2年半だった。仕事を終えたFUJICは、早稲田大学に寄贈されてしまった。 ――引退はマシンが消耗したとか、もっと高機能のマシンが導入されたとかいうのが原因だったのですか? 「いや、いや。そういうことじゃなくてね。何ていいますか……会社の方針が変わった。富士写真フイルムでは、レンズの設計を直接にはやらないことになっちゃったんです。だから、もう、FUJICは、いらなくなっちゃったんです」 こう語る岡崎氏の言葉は、FUJICが、十分に実用に供することのできたマシンだったという自信と、それとはうらはらにFUJICがたどることになった運命に対する嘆息が入り交じった微妙な調子だった。 その後、岡崎氏は富士写真フイルムを退社して日電気に転職する。日電気ではソフトウェア開発に従事。日電気

    FUJIC/日本最初のコンピュータを一人で創り上げた男──岡崎文次 (4/4)
    bn2islander
    bn2islander 2017/01/01
    “会社の方針が変わった。富士写真フイルムでは、レンズの設計を直接にはやらないことになっちゃったんです。だから、もう、FUJICは、いらなくなっちゃったんで” 結末も日本っぽい(商売しろよ)
  • FUJIC/日本最初のコンピュータを一人で創り上げた男──岡崎文次 (2/4)

    FUJICの高い完成度 岡崎氏は、数少ない海外の雑誌記事や論文を集め、独自に研究を重ねた。当然、ENIACの仕様も耳に入っていたはずだ。そのあたりはどのていど参考にしたのだろう。 岡崎氏の語るFUJICの仕様を、当時の世界の最先端コンピュータと比較しながら検証していってみたい。 ――やはり、ENIACなんかをモデルマシンにしたわけですか? 「いや、特にモデルにしたマシンはありませんね。ENIACのように大量の真空管を使うのでは、会社で活用するのは大変です」 確かにそうかもしれない。ENIACは、豊富な物量を駆使して生まれたマシンである。真空管の数が膨大だから、消費電力はなんと200キロワットもあった。いまのパソコンの消費電力は数十ワットだから、当時の技術力を考え合わせれば、いかにENIACが保守に手間がかかりすぎる実用に不向きな巨大なシステムだったかがわかる。 ――真空管についてはどんな考

    FUJIC/日本最初のコンピュータを一人で創り上げた男──岡崎文次 (2/4)
    bn2islander
    bn2islander 2017/01/01
    “FUJICは、ストアドプログラムで動作します。入力はカードリーダ、出力は電動タイプライターで行ないます。操作はカードを読ませたり、ボタンを押したりするだけだったんで、誰でも扱えました” 日本初のコンピュータ
  • FUJIC/日本最初のコンピュータを一人で創り上げた男──岡崎文次 (1/4)

    1993年5月号~1995年6月号の『月刊アスキー』誌上で「スペシャルインタビュー」(通巻200号をひかえた最高部数更新中キャンペーン)を掲載した。日のコンピューターを作りあげたパイオニアたちへのインタビューで、1996年10月に単行『計算機屋かく戦えり』として刊行させてもらった。 今回、2005年に元シャープの佐々木正さんのインタビューを加えて刊行した『新装版 計算機屋かく戦えり』の電子書籍版を刊行するにあたり、26人のインタビューのうち次の4人のお話を掲載する。 「FUJIC/日最初のコンピュータを一人で創り上げた男……岡崎文次」 「パラメトロン/日独自のコンピュータ素子を生んだ男……後藤英一」 「FACOM100/国産コンピュータを世界にアピールした池田敏雄……山卓眞」 「指揮装置/戦時下で開発された機械式アナログ計算機……更田正彦」 なお、電子版『新装版 計算機屋かく戦え

    FUJIC/日本最初のコンピュータを一人で創り上げた男──岡崎文次 (1/4)
    bn2islander
    bn2islander 2017/01/01
    あ、これネットでただで読めるようになったんだ。社業の片手間、なおかつ1人で(誇張はそんなにない)日本初の真空管コンピュータを作ってしまったおそるべき天才のお話
  • 日本では教育現場だけがICT化から取り残されている

    学校と社会のギャップ 実社会のICT化レベルと比較しても学校現場の対応は極めて遅い mediaphotos-iStock. コンピューターを使った情報処理やコミュニケーションの能力である「情報通信技術(ICT)」が社会で不可欠な現代では、学校でも情報教育が重視されている。 情報教育は、情報科のような特定教科だけで行われるとは限らない。庶務連絡や提出物のやり取りをネットで行う、通常の授業でコンピューターを使うなど、学校生活全体を「情報化」することも、情報教育の一環に含まれる。生徒が情報機器に触れざるを得ない環境を作るわけだ。 いわゆる教育の情報化であるが、これがどれだけ実現しているか。OECDの国際学力調査「PISA 2012」では、15歳の生徒を対象に、学校内外でのICTの利用頻度をたずねている。複数の項目を提示し、5段階で自己評定してもらう形式だ<表1>。 選択された数値を合算し、ICT

    日本では教育現場だけがICT化から取り残されている
    bn2islander
    bn2islander 2017/01/01
    "国内の企業はそれに対応している。予想だが、企業のICT利用度スコアを出したら、日本は国際的に中位ないしは上位に食い込むのではないか" これで見出しにするのは躊躇するな私なら