台湾で3年前に特急列車が脱線して18人が死亡した事故について、日本製の車両の設計ミスなどが事故につながったとして現地の鉄道当局が車両を受注した住友商事に損害賠償を求めていた裁判で、1審の台北地方裁判所は原告側の訴えを退ける判決を言い渡しました。 2018年10月、台湾北東部の宜蘭県で特急列車が制限の倍近い速度でカーブにさしかかって脱線し、乗客18人が死亡しました。 この事故について台湾の鉄道管理局は、日本製の車両のブレーキや動力に関わる空気圧縮機の設計ミスや、安全装置が作動していないことを運転指令に伝える配線がつながっていなかったことなどが事故につながったとして、車両を受注した住友商事に6億1000万台湾元余り、およそ25億円の損害賠償を求める訴えを台北地方裁判所に起こしていました。 裁判で住友商事側は、事故の原因は運転士の速度超過であり、配線がつながっていなかったことではないなどと主張し