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ブックマーク / brevis.exblog.jp (48)

  • ネストする地名の謎 | タイム・コンサルタントの日誌から

    京浜急行は、東京の品川から横浜を通って横須賀半島まで向かう私鉄である。東京都横浜を結ぶ鉄道路線は何もあるが、その中で一番海沿いを通っている。だから何となく車内にどこか潮の香りのするような、庶民的な電車だ。軟弱な地盤の線路上を、かなり高速で運転するから、車内は結構揺れるのでも知られている。駅の名前も、「青物横丁」「鮫洲」「新馬場」「梅屋敷」「六郷土手」と、いかにも昔から人々が住んできた地域を表す地名が並んでいて、“○○が丘”とか“××学園”といった、私鉄不動産部の誰かが机の前で考えたような浅はかなネーミングとは、一線を画している。 その京急に、「神奈川」という駅がある。横浜駅から一つだけ東京よりに戻ったところにある、地味で目立たない駅だ。駅前にはわずかな商店街が並ぶのみで、特急はおろか急行さえとまらず、とまるのは各駅停車だけである。人口900万人を擁する、日で2番目に大きい(人口の点で)

    ネストする地名の謎 | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2013/03/12
    ちょっと引っかかる。薩摩藩はなぜ薩摩県にならなかったのかとか / wikipediaでみると仙台藩→仙台県→宮城県という変遷みたいなので、簡単ではないのかも
  • 品質工学から見た日本の教育の疑問点 | タイム・コンサルタントの日誌から

    「うちの工場はきちんと品質を確保している。だから出荷しているのはすべて良品ばかりだ。」と製造業の人が胸を張って話す姿を見て、不思議に思う人は少ない。当然のことだからだ。もし、「うちの工場はきちんと品質を管理している。だから、出荷品の品質はまちまちで、グラフを描くと不良も含めて正規分布になる」と答えたら、逆にそんなおかしな工場の製品は買いたくないと、誰しも思うだろう。 良品のみを出荷する。製造するからには、すべて良品となるように目指す。これが製造業のふつうの考え方だ。製造工程にやむをえない変動要因があり、そのために出来上がりにばらつきができるとしても、それをいかに小さくするかを工夫するのが技術である。 テストには費用がかかる。どんな些細な検査であっても、そのために測定器や電力や、人件費が必要になる。「テストはコスト」なのである。だから、全品検査よりも抜き取り検査の方が、(結果の品質を同じよう

    品質工学から見た日本の教育の疑問点 | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2013/02/18
    とても鋭い指摘。確か岡本薫氏も同様の指摘をされていたようにも
  • 契約社会がリーダーシップを必要とする理由 | タイム・コンサルタントの日誌から

    ずいぶん前だが、わたしの好きな米国のマンガ"Dilbert"で、こんな話があった(Dilbertはハイテク企業の馬鹿馬鹿しさを皮肉った新聞連載マンガである)。主人公Dilbertの会社に、ERP導入コンサルが雇われてやってくる。彼はヘラヘラした頼りない男(というか巨大なネズミ)だが、ロクな経験もないのに腹が立つほど高い報酬を得ている。 そのコンサル氏、導入プランを説明しながら、「・・さて、この段階で古いレガシー・システムをシャットダウンし、新システムの稼働に切り替える」と言う。主人公Dilbertは、「待った。新システムがうまく動かなかったらどうするんです?」と、当然の質問をする。するとコンサルは「えーと」と言いながら書類をチェックして、「大丈夫。システムが動かなくても、ぼくの報酬には影響がないから」と、すまして答える。何のことはない、彼は雇用契約書をチェックしていたのである。それを聞いて

    契約社会がリーダーシップを必要とする理由 | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2012/03/27
    色々と面白いが、面白がっているだけでもいかんな
  • 哀しい工場。 | タイム・コンサルタントの日誌から

    もう何年か前のことになるが、金融機関系の経営コンサルタントの知人から依頼されて、小さな工場を見に行ったことがある。知人は経営面の数字を見て提案の骨子を作ろうとしていたが、製造現場にもいろいろ問題がありそうだと感じたらしい。ただ化学系の工場は不得意なので、プラントもよく知っているわたしに手伝ってほしい、とのことだった。年商数十億の小規模工場なので、わが勤務先の仕事につながる可能性は少ないかとも思ったが、出かけることにした。 住宅地にほど近い県道沿いに、その工場はあった。敷地内に数棟の工場建屋がたっている。その一棟の中にある事務室にわたし達は通された。副工場長や製造課の方々から、まずどんな製品を作っているのか、どんな工程から製造されるかの概要を教えてもらい、それから工場を一巡りする。これはどこの工場を見学する際も同じである。ただ、そのときの「一巡り」の順路が、最初のポイントになる。工場全体の分

    哀しい工場。 | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2012/03/27
    これは実に面白いな
  • ホワイトボードの謎 - 在庫の「見える化」の効用 | タイム・コンサルタントの日誌から

    私は世界中のオフィス事情を知っているわけではないが、「電子黒板」は他国に比べて日が圧倒的に普及率が高いように感じる。米国のオフィスはあいかわらずフリップ・チャート(flip chart)が主流だ。フリップ・チャートとは、油絵のイーゼルみたいな台木の上に、白い紙を何枚も重ねたもので、1枚書き終わるとめくって次の紙を出すようになっている。なぜか彼らはこのローテクで安価な道具がお好きだ。フランスとか、ヨーロッパではホワイトボードをよく見かけたが、複写機能がないので、結局それをまたノートに写さなくてはいけない。せっかくきれいな図を書き終えて、さて、と思ったら複写できないのに気づき、がっかりしたことは一度や二度ではない。 それにひきかえ、わが国では電子黒板(正確には電子白板か)がよく普及している。何年か前、米国の自動化システムベンダーが私の勤務先に来て、あちこちで電子黒板を活用しているのに感心して

    ホワイトボードの謎 - 在庫の「見える化」の効用 | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/12/23
    そうか、ホワイトボードマーカーの話は、このサイトの記述を参考にしたんだ
  • 書評:「ブレーキング・ボックス」 アンドリュー・サター著 | タイム・コンサルタントの日誌から

    Amazon.com: ブレーキング・ボックス - 常識に囚われない考え方 良書である。書は「日経ビジネスAssocie」誌の連載をまとめたものらしい。たしかAssocie誌は若手ビジネスマン向けの雑誌のはずだが(わたしも一度依頼されて書いたことがある)、書は社会人になって数年程度の人たちに読ませるのはもったいない。むしろ、ビジネススクールのMBA副読にした方がいいくらいのレベルだと思う。 著者は1955年ニューヨーク生まれのユダヤ系米国人。ハーバードで物理学を卒業した後、カリフォルニア大のロースクールを出た国際弁護士である。日では文系出の弁護士でも特許法に関わる仕事を手がけることができる。しかし米国では、ロースクールに入る前に理科系の四年制大学を卒業した上、特殊な試験に合格した「特許弁護士」でなければ、特許を申請することができないことを、書で初めて知った。これでは日米の会社が特

    書評:「ブレーキング・ボックス」 アンドリュー・サター著 | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/11/28
    こう言う書評を書ける人間になりたいなあ
  • 新しい販売マネジメント思想こそ、競争力再生の要点である | タイム・コンサルタントの日誌から

    わたしの大学時代の先輩が、あるとき外資系の会社に転職しようと思い立った。米国の技術系ソリューション・ベンダーで、世界的に急成長中の企業だ。大学の恩師に相談に行ってその話をしたら、かえってきたのは思いもよらぬ言葉だった。「外資系に行くなら、技術でなく営業をやれ。」恩師は言葉を継いで、次のような意味のことを語った。 技術力が売り物の会社であればあるほど、技術開発の中心部分は目の届く米国内で、米国人によって行う。日技術屋がやらされるのは保守サポートのつまらぬ仕事で、そんなことをいくらやっても上には行けぬ。もし外資系の会社で上に行きたいのなら、セールスをやるべきだ。販売の仕事だけは、各国の現地でやるしかないからだ。仕事を一杯とって、十分な売上と利益を上げられれば、国からも重視されるようになるだろう。 この先輩は悩んだ後に、恩師の言う道を選んだ。営業部門に入って、やがて華々しい成果を上げるよう

    新しい販売マネジメント思想こそ、競争力再生の要点である | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/11/23
    この方が書かれるエントリーはいつも面白いな
  • 見えないパワーシフト - 生産から販売へ | タイム・コンサルタントの日誌から

    '90年代のはじめ頃、私たちの社会に目に見えない地殻変動があった。それは、人口階層ならびに学歴階層の変化である。それらはもはや、底辺の層が厚く頂点に近づくほど数の減るピラミッド型の構造から外れてしまっていた。ところで戦後から高度成長期にかけての日企業を支えた組織体制は、じつは組織階層のピラミッドと人口・学歴のピラミッドの“三角形の相似則”を基に成り立つ、「終身雇用制・学歴制」だった。しかし、この相似則は'90年頃を境に成立しなくなったことを統計が示している。 にもかかわらず、企業社会は成果主義年俸制や派遣労働依存といった小手先の人件費対策で問題を繕おうとし、環境変化に応じて自らを変革することに失敗した。--これが、私たちの経済を長く覆う不調と不協和音の根源についての、わたしの推論の一つである。 関連エントリ:「組織のピラミッドはなぜ崩壊したか」 「組織のピラミッドはなぜ崩壊したか(2)

    見えないパワーシフト - 生産から販売へ | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/11/14
    興味深い議論だが、この議論がどこへと繋がっていくのだろう
  • 戦略シンドロームと改善病 | タイム・コンサルタントの日誌から

    もう何年も前になるが、「生産革新フォーラム」で診断士仲間と長野まで工場見学に行ったことがある。自動車関係の電装部品を作っている会社だった。そこではトヨタ系の指導を受けてジャスト・イン・タイム生産を心がけ、さまざまのカイゼンと工夫を製造現場でしていた。U字型レイアウトのセル生産ラインでは、女性工員が混流・一個流しの部品をてきぱきさばいていて、手際の良さに驚かされるとともに、歩幅や部品を取る手の位置まで最適化した機械配置に感心した。 その会社では、納入先からの指図はカンバンで受け取り、そして部品購入先への指示もまたカンバンで行う。工場ではカンバンを受け取ったら、それを指示棚に「差立て」する。棚は時間帯別になっていて、職長が順番にそれを実行していく。このとき、あえて同種の部品のカンバンは時間帯をばらして置いていく。4枚あったら、9時・11時・14時・16時、という風に置くのである。トヨタ生産方式

    戦略シンドロームと改善病 | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 人材のサプライチェーンを正すには | タイム・コンサルタントの日誌から

    夏休みのある日のこと。予備校から帰ってきた息子が、ニコニコしている。理由を聞くと、「今日、予備校で『実験屋台』を見てきた」という。予備校の広い部屋に、いくつか実験用の机を屋台のように置いて、それぞれの種類の物理・化学・生物などの実験を講師がやってみせるイベントらしい。むろん生徒も好きな実験屋台で、自分で手を出して触ることができる。「炎色反応が、あんなキレイな青や緑の光を出すなんて、すごい!」と素直に感動したらしい。 さらに聞くと、驚くべき事が分かった。息子は高校の3年間、一度も理科の実験というのをしていない、というのだ。物理も化学も生物も、である。息子の通った高校は、特別な進学校ではない。平均的な生徒の通う、ごく平凡な私立高校だ。それなりの規模があり、一応の施設もそろっている。実験室だって、ちゃんとあったはずだ。でも、一度も実験はさせてもらえなかったという。あるとき、生物の教師に実験のない

    人材のサプライチェーンを正すには | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/10/17
    中央官僚のキャリアシステムは比較的「能力とパフォーマンス」が重視されるように思うんだけど、どうなんだろ。
  • リスクという言葉自体がリスキーである | タイム・コンサルタントの日誌から

    ビジネスにおけるリスクを語る際、非常に厄介な事実が一つある。それは、「リスク」という語の定義がうまく定まっていないことだ。Aという人の語るリスクと、Bという人の受け取るリスクが同じ物事を指しているとは限らない。いや、違うことを言っている可能性の方がずっと高い。各人の理解にブレ(不確実性)がある。リスクについて語ることは、それ自体がすでにリスキーな事なのだ。 たとえば、人に「最近遭遇したリスク事象の例を挙げてください」と質問したとしよう。たいていの場合、返ってくる答えは「発注先が納期を一月半も遅らせてきたんです」とか「先月自転車で事故りまして」といったものだ。これらは実際に起きてしまったトラブル事象、すなわち『issue』(問題)である。リスクという語は、来は起きる前の可能性を指す概念のはずである。だから、「発注先の手際がまずくて納期に遅れそうになり、気を揉みました」とか「自転車のブレーキ

    リスクという言葉自体がリスキーである | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/10/03
    リスクというのは業界によっても意味が違うのか.色々と面白いが,それが何を意味するのかまだ分からない
  • 組織のピラミッドはなぜ崩壊したか(2) 学歴社会の矛盾 | タイム・コンサルタントの日誌から

    がバブル経済絶頂期だった1990年頃、一つの社会的な地殻変動が静かに進行していた。それが人口ピラミッドの変化で、三角形から釣り鐘型にはっきり移行した。年功序列制による組織ピラミッドとの相似則がこの時点で崩れはじめたにもかかわらず、企業は給与制度の小手先の変更や非正規労働形態へのシフトなどで対応しようとした。来うまくやれば、実務経験も深く専門知識も持つプロフェッショナルを多数抱えた、きわめて先進的な社会に日が変貌できるチャンスだった。にもかかわらず、それをふいにして、管理層ばかり肥大した機能不全な企業群が出現してしまった、という事情を前回書いた。 これに関連して、もう一つ思い出すことがある。たしか浜松で行われたスケジューリング学会シンポジウムでのことだったから、もう8,9年も前のことか。宿舎での懇親会で、ある経営コンサルティング会社の方が、日を代表する映像音響機器メーカーを例に、こ

    組織のピラミッドはなぜ崩壊したか(2) 学歴社会の矛盾 | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/09/19
    自然なことだと思うんだけど,大学卒の職人ってそんなに珍しいことなのか知らん
  • リスクに対する新しいアプローチ | タイム・コンサルタントの日誌から

    少し前のことだが、あるコンサルタントの方から知恵を貸してほしいと依頼されたことがあった。公立の某研究機関に対して、要員教育の提案を出そうとしているところで、その中のリスク・マネジメントについて内容をどうすべきか悩んでいるとのことだった。客先担当者の要望は、「我々は公の予算で動いている以上、失敗することは許されない。そこで、所員達に失敗しないためのリスク管理を教えてほしい」という内容だ、という。どうカリキュラムを組むべきか、うまいアドバイスはないだろうか、と私は問われた。 私はちょっと困ったが、正直にこう申し上げた。「“失敗しない方法”は、私には思いつきません。失敗したくなければ、何もしない事しか方法はありませんね。でも、それでは研究所として成り立たないでしょう。およそ研究というのは知らないことを発見するためにやることですから、失敗しない研究などというものは、私には想像がつきません。」 それ

    リスクに対する新しいアプローチ | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/09/02
    これは重要な議論だな.ただ,顧客が「絶対安全」を求めていたというのも忘れてはならないかなとは思うけど
  • 豹のリーダーシップ、狼のリーダーシップ | タイム・コンサルタントの日誌から

    暑い日の昼下がり。豹たちがサバンナの樹の下で会議を開いている。 「おい。全員そろったか。」 「大体、そろいました。ただ、ジミーの奴が、遅れています。来る途中、灰色ウサギを見かけたとか言って、横道それて追いかけてきました。」 「またかよ、あいつは。つまんねぇ小物狙いするんじゃねえって、あれほど言ったのに。」 「あとは全員来ています。」 「よし。スタッフ・ミーティングを始めよう。乾期ももうそろそろ終わりだ。この頃だいぶん獲物も減ってきている。暑さで体力も消耗してる。だが、もう少しの辛抱だ。雨期になればガゼルの群れが川を渡って戻ってくるだろう。いいか! ここが勝負どこだ。」 「へい!」 「あいつら、大群になって川を渡る。そうすりゃワニも近寄りにくいからだ。だが、中には必ずガキを連れた奴らがいる。足手まといで、川を渡るのも遅くなる。狙い目はそこだ。渡りきって岸に上がる頃にはヘトヘトになってるはずだ

    豹のリーダーシップ、狼のリーダーシップ | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/07/05
    日本人の傾向としては後者を否定して,前者を賞賛するような気がする.つまり,日本人は意外にも「今を生きる」タイプなのかも知れないね
  • 「たのしい科学」が私をつくった | タイム・コンサルタントの日誌から

    少し前のことだが、高田馬場の「仮説社」という小さな出版社で行われた、ある上映会に参加した。「たのしい科学」という、60年代初頭に製作された、科学教育のための短編映画集だ。そのなかから、「粘土」「やきもの」「ガラスの性質」そして(90年代に製作された短編)「水蒸気」を観た。 上映会には制作者の牧さんという方が出席されて、ところどころ解説を入れられた。フィルムはいずれも1巻ものの貴重な(古い)プリントで、 16mmの映写機でうつされた。 「たのしい科学」は、岩波映画社の製作で、最初は日TVでシリーズ放映され、のちに東京12チャンネルが開局したときに全部再放送したという。ぼくは小学生のころ、この「たのしい科学」が好きで、なんだか自分の記憶の中では毎日観ていたような気がする。 中でも、「二足のコマは立たない」「光の正体」「地震」などは今でもその中のシーンをいくつかはっきりと覚えている。一足の

    「たのしい科学」が私をつくった | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 稼動率で管理してはいけない | タイム・コンサルタントの日誌から

    エンジニアリング・プロジェクトの一環として工場計画を立案するとき、「稼働率最大」という目標を満たすように工場側から要求されることが、しばしばある。面白いことに、「稼働率を下げて仕事を楽にしてくれ」などとは決して言われない。つねに忙しくすることを求められるのだ(少なくとも日では)。 生産スケジューリングを最適化問題としてとらえる場合にも、往々にして、この稼働率アップが目的関数にもぐり込んでくる。しかし、ここでもう一度私は、声を大にして言いたい。 「稼働率アップを目標にしてはいけない!」 そもそも工場の稼働率とは何だろうか。ごく単純に定式化するならば、“設備リソースの実稼働時間を、利用可能な時間総数で割って求められる比率”だ。 稼働率で管理する、とは、稼働率がいかに100%という限界に近づいているかで、工場のパフォーマンスを計る考え方である。機械設備の特性上、フル稼働に近ければ近いほどロスや

    稼動率で管理してはいけない | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/06/09
    難しくて正直分からないが,面白そうではある
  • 書評 「コストダウンが会社をダメにする」 本間峰一 | タイム・コンサルタントの日誌から

    コストダウンが会社をダメにする 間峰一著 副題は「スループットで全体最適」。著者は、みずほ総合研究所(株)の主席コンサルタントである。金融系のシンクタンクだが、主に中堅企業の経営改善分野を得意としている。 「企業が生き残るためには徹底的なコストダウンに邁進するしかない」というのが、今日の日企業における主要なテーゼである。そのためには、経費節減・給与カット・外注化・海外調達・海外生産等をどんどん進めるべし、さもなければ企業は不況のどん底で赤字にあえぐしかないだろう--そんな合意が産業界で成立しているかのようだ。 ところが、経営の指示の下、会社ぐるみでコストダウンに邁進した結果、儲かるどころかかえって減益になってしまう例が少なくない、と著者は言う。なにも、無理なコストダウンのための製品偽装、などといった違法行為の話ではない。適法な範囲で努力に励んだ結果、かえって業績が落ちてしまうのである。

    書評 「コストダウンが会社をダメにする」 本間峰一 | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/06/03
    非常に興味深い指摘
  • 日本メーカの生き残る途 - 元ソニー取締役・金辰吉氏の講演から | タイム・コンサルタントの日誌から

    金辰吉氏と言えば、ソニー中村研究所専務、ソニー・グローバル生産革新部門長を歴任されたのち、独立して、現在は㈱ワークセルコンサルティング代表取締役を務められる著名な論客である。また、'90年代における日企業復活の原動力となった『セル生産方式』の命名者としても、よく知られている。その金氏が、先日の日経営工学会春季大会で「日メーカの生き残る途」と題した特別講演をされ、とても興味深い内容だったので、ここにその聞き書きを記しておきたい。 金氏とは以前、経営工学会の特別委員会で何度か同席させていただいたこともあるが、きわめて率直かつユーモアあふれる物言いをされる方だという印象がある。むろん、ここに記すことは私自身が聴衆として書きとったメモの内容であって、金氏の来の発表原稿や主張と差違があるとしたら、その責は私にある。 金氏の講演は、何枚かの新聞の切り抜きから始まった。まずは直近の経済新聞から、

    日本メーカの生き残る途 - 元ソニー取締役・金辰吉氏の講演から | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/05/26
    ヤマダ電機は衝撃的だなあ
  • R先生との対話 - トラブルから『学ぶ』とはどういうことか | タイム・コンサルタントの日誌から

    久しぶりにまたコンサルティングと人生の大先輩、R先生のところを訪ねた。ちょうど庭に花が陽光を浴びる季節である。 --このところPMO(Project Management Office)部門で、社内のプロマネさん達のコンサルのような支援のようなウォッチャーのような、自分でも判然としない仕事を主にしているのですが、最近とみに疑問に感じることがありまして。 「自分の仕事もよくわからん君がお目付役とは、そりゃプロマネ達も大変だろう。」 --そういわれると返す言葉もないんですが・・PMOってのは、ナレッジ・マネジメントというか、L&L(Lessons & Learns)を蓄積共有して、業務のプロセスを改善していく事が大事な機能の一つです。PMBOK Guide風に言えば、“組織のプロセス資産”を高める仕事です。そのL&Lに関連する疑問なんですが。 「アメリカ人の好きそうな概念だな。彼らは知識さえ持

    R先生との対話 - トラブルから『学ぶ』とはどういうことか | タイム・コンサルタントの日誌から
  • ぼくらに英語は分からない | タイム・コンサルタントの日誌から

    何年も前のことだが、私はある米国系石油メジャーとのプロジェクトのために、チーム・ビルディングの会場に向かっていた。春の季節で、朝はまだ寒かった記憶がある。プロジェクトの開始にあたり、発注側(顧客)と受注側(我々)のキーパーソンが集まって、丸1日のセッションを行うことが顧客の要求だった。そのためにわざわざ、専門のファシリテーターまで米国から呼んでいた(そういう種類の専門家があの国には居るのだ)。そして、米国流のチーム・ビルディングがどんなものなのか、私はそこで初めて知ることになった。 参加者の7割以上は日人だったが、使用言語は英語だった。プロジェクトの公式言語は英語を用いる、と契約書に規定されている以上、当然である。その専門家がまず、チーム・ビルディングの意義と進め方を説明した後、二人一組でペアをつくることになった。ペアは必ず発注側と受注側から一名ずつの組合せになっている。そして10分ずつ

    ぼくらに英語は分からない | タイム・コンサルタントの日誌から
    bn2islander
    bn2islander 2010/05/05
    正直,何が何だか分からない.それを意図して書いたのだろうけど