郵便不正事件で押収されたフロッピーディスク(FD)改ざんに関連する犯人隠避事件で、最高検は2日、大阪地検特捜部前部長・大坪弘道(57)、前副部長・佐賀元明(49)の両容疑者(逮捕)が勤務していた京都、神戸両地検などを捜索した。 最高検は、「身内の犯罪」の解明のため、検事・事務官あわせ約60人の大がかりな捜査体制を組んでおり、異例の地検捜索で、隠蔽(いんぺい)を裏付ける証拠の発見を目指した。 大坪容疑者が次席検事を務めた京都地検では、午前9時前から係官5人が約2時間かけて捜索。休日でどの部屋もカーテンが閉められていたが、4階の次席検事室のカーテンだけが時折揺れ、係官の出入りをうかがわせた。 特別刑事部長として佐賀容疑者が勤務した神戸地検には、早朝から上司だった小寺哲夫次席検事ら幹部が登庁。捜索は同9時頃から、係官4人が7階の同部長室などを対象に行った。 一方、大坪容疑者の大阪府吹田市の自宅マ