【前回のあらすじ】 百物語のたびに人間に呼び出されてはかなわんと、越後の大入道の呼びかけで化け物どもは、人間の百物語をして人間を呼び出し、人間を懲らしめてやろうとします。 そこに、「しばらく!しばらく!」という声とともにやってきた者が??? ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (5ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 「それ赤本《あかほん》の大入道《おうにうどう》と坂田《さかた》の金時《きんとき》ハ、鰒《ふぐ》に大根《だいこん》、鴨《かも》に葱《ねぎ》、奴豆腐《やつこどうふ》に唐辛子《とうがらし》、梅《むめ》に鶯《うぐいす》、竹《たけ》に虎《とら》、桜に駒《こま》か、粟鶉《あわうづら》の初会《はつくわい》、怪力乱神《くわいりよくらんしん》を語らずと雖《いえど》も、眼