初めてのとき「差し込むよ」って言ってきた。 妙に違和感を覚えたけど、気にしなかった。 数回目の後で聞いてみたことがある。 「これは接続だから」と、彼は静かな声で答えた。 ある時は行為の後で「君の中にバックアップを作ってる」と言ってきた。 意味がわからないと言ったら、「そのうちにわかるよ」という。 ある日、夢を見た。 私は知らない駅に立っていて、行ったことがない場所のはずなのに次に来る電車の時刻も、改札の位置も、全部わかる。 起きたとき、そのことを夫に話してみた。 「同期してきたね」 彼はただ嬉しそうにそう言った。 世の中には、まだまだ不思議なことが残っている。

