独自の視点で、質の高い写真集をいつも紹介してくれる出版社、赤々舎。今度は、「鳶」として日本を駆け巡りながら、休みを利用して撮影をする「写真家」の作品を刊行するという。しかも、なんと1年間、毎月、月刊体制で連続刊行するとのこと。見れば強烈な生命力を感じる写真が並ぶ一冊だ。撮影したのは鈴木育郎さん、1985年生まれ。いったいどんな人なのだろう。 「この鈴木さんの撮る、食べ物の写真がたまらないんですよ」 そう熱を込めて語ってくれたのは赤々舎の棚橋万貴さんだ。場所は鎌倉、毎年この月に開かれる「かまくらブックフェスタ」でのこと。 鎌倉駅から歩いて10分ほど、江の電がガタンゴトンと横を走るカフェで開かれるこのブックフェアは2015年で5回目。鎌倉の出版社「港の人」主催で毎年この時期に開かれるそうで、個性的な出版社や出版人が集う。縁があり出かけたのだが、赤々舎の写真集は数冊持っており、「これはチェックせ