対面販売で本の商いの原点を貫く〝学校図書館営業〟――利活用を進めるには蔵書の充実、電算化、司書配置のための予算化が必要 ■かつて閉鎖されている時間の長さから〝開かずの図書館〟と揶揄されてきた学校図書館。文部科学省が学校図書館の利活用を推進しているが、現場からはなかなか整備が進まないという声も伝わってくる。しかし、一昨年には学校図書館法が改正され、学校司書が法制化された。昨年には文科省が学校司書の資格・養成・職務の充実などを検討する「学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会議」を発足させた。さらに今年に入り、来年度以降の「学校図書館図書整備5か年計画」の延長を訴える学校図書館議員連盟の集会が2度開かれるなど、学校図書館に注目が集まっている。ここでは、図書館流通センター(TRC)で学校図書館を担当する学校図書館営業部の瀬戸竜次部長に、同部署の業務内容を通じて、学校図書館の現状と課題を聞いた