「ゾウはなぜ、がんになりにくいのだろうか?」。 ある科学者が投げかけた難問に、1つの答えがでそうだ。 記事はネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)の出版している日本語の科学まとめ雑誌である「Natureダイジェスト」12月号から。最近、個人的に興味を持った記事を定期的に紹介しています*。過去の記事は以下のとおり。 次なる新興感染症に備える(2015年11月号) 「Natureダイジェスト」で化学の見識を広めよう!(2015年10月号) 12月号は、記事タイトルをみて最も気になった「ゾウはなぜ、がんになりにくいのか」という記事から。 Petoのパラドックスに解法が? 1970年に上記の疑問を投げかけたオックスフォード大学の疫学者Richard Peto。通常、ゾウのような大きな動物や、高齢の動物は細胞分裂をたくさんしている分だけ、変異の確率が高く、すなわちがんになりやすいはず。 それ