仕事と子育ての両立には「綱渡り」の日々が待っている。あまりにも多くの物事に対処しなくてはならないため、子どもと向き合う時間が持てないことも少なくない。限られた時間を有効に使うには、子育てを戦略的に考え、厳格な優先順位をつけるアプローチが欠かせない。子どもの人生に最大の付加価値をもたらすために、親として直接関与すべきことは何か。逆に、他の誰かに任せても大きな影響が出ないことは何か。戦略性の高低、必要な関与レベルから優先順位を見直し、自分の時間を子どものため、そして自分自身のために取り戻すための方法を紹介する。 仕事と子育ての両立が難しい状況で、そのバランスを取ろうとする時、「綱渡り」という表現がよく使われる。その根底には、この問題を解決するには、妥協とマルチタスキング、そして理解ある会社を選ぶことが必要だという考えがある。 しかし、妥協には限界があり、マルチタスキングは大きな疲労が伴う。さら