この本はけっこう僕の壷にはまりました。 まあ、このブログを読んでいただいている読者の皆さんなら分かると思いますが、僕は安易な道徳論による善悪の区別が嫌いです。 と言うのも今の日本は一見道徳的で耳障りの良いことを言う人ほど、社会にとてつもない害悪をもたらしていたりするからです。 単純な善悪二元論は時として恐ろしい結果をもたらします。 ほんの数十年前にヨーロッパの大国ドイツでは、インフレでカリカリした国民をヒトラーが煽って、劣等人種ユダヤ人を浄化するのが「善」となりました。 その結果、国民は狂喜乱舞しユダヤ人を次々と虐殺していきました。 また、アメリカではアル中が社会問題になった時、禁酒法を制定しました。 その結果、マフィアに莫大な財力を与えてしまったことは余りにも有名です。 世の中、善と悪で単純に区別できるほど簡単ではないのです。 この本は、売春婦、女性差別主義者、シャブ中、2ちゃんねらー、
![不道徳教育、ウォルター・ブロック (著), 橘玲 (翻訳) : 金融日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/da78a05937633f7a2b4b2219826151c370cd607b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fparts.blog.livedoor.jp%2Fimg%2Fusr%2Fcmn%2Fogp_image%2Flivedoor.png)