大津市で5月8日に保育園児らの列に車が突っ込み、16人が死傷した事故で、重傷を負った女児(2)の両親、山下奨太さん(33)と遥さん(26)が7日、京都新聞社の取材に文書で回答した。痛ましいまな娘の姿にショックを受けた事故当時を振り返るとともに、体と心に大きな傷を負った娘への思いがつづられていた。 遥さんは、勤務先で会議中、レイモンド淡海保育園から多数の電話が入っていることに気づいた。「熱でも出たのか」と思っていると、親戚や友人からも連絡が来た。胸騒ぎがして園に連絡すると、娘が事故に巻き込まれたと知らされた。 【地図】大津園児死亡事故の現場 病院に駆けつけた遥さんは、たくさんの医療器具につながれた娘を見て、絶句した。右足の骨が折れ、体中に傷を負っていた。事故時に舌をかんだようで、舌の半分ほどが黒ずみ、口の周りに血がこびりついていた。顔に木くずや車の塗装片などがついており、事故の壮絶さを感じた