先日、書店で見た光景。 レジで初老の男性客が、多量の本を買って精算を待っている。手持ちぶさたに、書店員に話しかける。 「本は総額表示じゃないんだね。」 書店員は、「ええ、まあ」と口をにごしている。 気持ちはわかる。下手な受け答えをして、お得意さんの機嫌を損ねたくはないし、「なんで、版元の表示の都合に私が言いわけしなくちゃならないんだ」という気分もあるだろう。でも、ちゃんと答えてほしいとおもう。本には、総額表示にできない理由があるのだから。 もとより、「総額表示義務化」はこれからの消費税増税に向けて痛税感を緩和するためにおこなわれた。「価格表示に混乱がある」「レジでわかりにくい」などという、絶無とまではいかないまでも、普遍性も切実性もない理由がつけられているが、そこに正当性はない。 私が小出版社の営業として見聞した範囲から言うと、この正当性のない理由づけに諾々と従えば、書籍流通、とりわけ既刊
#出版物の総額表示に反対します のツイッターハッシュタグについて。(2020年9月16日現在トレンド1位) 2021年4月から全ての商品価格が総額表示になる(税込表示になる)ことへの抗議のよう #出版物の総額表示に反対します のツイッターハッシュタグについて。(2020年9月16日現在トレンド1位) 2021年4月から全ての商品価格が総額表示になる(税込表示になる)ことへの抗議のよう ですが、疑問点があります。 1、2004年〜2013年の期間は、既に出版物も総額表示が義務付けられていましたよね?(総額表示になっていない出版物は2013年〜2021年発行分のみですよね?) 2、総額表示については2004年に義務付けられており、今は特例的な猶予期間に過ぎないのに何故今さら騒ぎになっているのですか? 3、出版社や書店の負担が問題視されていますが、消費税が10%に確定した時点で新規発行物は総額表
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