エンゼルス大谷翔平のMVP獲得や、新庄剛志の北海道日本ハムファイターズ監督就任など、球界にはここ最近、明るい話題があふれ、メディアやネットをにぎわせている。 しかし、メジャーリーグやプロ野球の盛り上がりとは対照的に、日本の野球競技人口は減少の一途だ。特に、その下支えを担う小学生の問題は深刻で、全日本軟式野球連盟によると小学生の軟式プレイヤーは2010年には29.6万人いたが(※注)、10年後の2020年には18.7万人と約11万人も減少。この期間の日本の小学生人口の減少率は10%程度だが、その3~4倍の速さで球児が消滅していることになる。 (※注.2010年のチーム数の調査結果はあるが、登録児童数そのものの調査は存在しないため、1チームあたり20人として概算した) その一因として注目されているのが、少年野球チーム内の「お茶当番」だ。2019年1月に、筒香嘉智選手(当時横浜DeNAベイスター