主にIT部門やITベンダーの問題点に焦点を当てている「極言暴論」の趣旨からして、今回の記事タイトルを奇妙に感じる読者がいるかもしれない。だが、安心してほしい。必ず最後には、このコラムの趣旨にかなう話に持っていくつもりだ。では、タイトルにした「日本企業の現場で進行するロボットと人工知能(AI)による支配」の件から説き起こすとしよう。 まず言っておくが、この話は本当である。というか、ロボットやAIによる支配は既に始まっていると言ってよい。ただ一部、誇張が入っている。誇張の部分は「ロボット」。正確に言えば、今流行りのRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)である。「なんだ、そのことか。『現場を支配する』もオーバーな表現だな」とガッカリされそうだが、RPAとAIによる支配は間違いなく事実だぞ。 まずRPAだが、日本銀行のマイナス金利政策の悪影響などによって追い詰められた金融機関を中心に、