警察庁の男性警視が昨年12月、成田空港で手荷物検査の際、国際線の航空機内に持ち込みが制限されている100ミリリットルを超える液体物の持ち込みを止められ、女性検査員に検査用トレーをぶつけていたことが警察庁などへの取材で分かった。千葉県警は暴行容疑で捜査し、警察庁も懲戒処分を視野に調査している。 警察庁によると、警視は30代のキャリア官僚で人事課課長補佐。00年4月に入庁し、08年4月から同課で職務倫理の指導を担当。昨年12月24日正午ごろ、成田空港第2ターミナルの手荷物検査場で、100ミリリットルを超える男性用化粧水を持ち込もうとし、女性検査員に制止されたことに腹を立て、「自分は警察官なので悪いことはしない」と威圧し、検査物を載せるトレーを放り投げたという。トレーは検査員の肩と足に当たったが、けがはなかった。 警視は「県警本部長を呼べ」などと暴言を吐いたが、駆けつけた千葉県警の警察官から別室