発見した地上絵は、地表にある黒い石を除去し、その下の白い砂の面を露出させて作られたという。制作方法は2種類あり、線状に石を除去するタイプと面状に石を除去するタイプがある。今回発見した地上絵のうち前者のタイプは5点のみで、後者のタイプは163点に及んだ。特に後者は10m以下の小型の地上絵で、小道沿いに分布する傾向があった。 アハ地区では2013~2014年にも、合計41点の地上絵が見つかっていた。2017年にはこれらの地上絵を保護するため、遺跡公園をアハ地区に設立。今回の発見により、遺跡公園には合計77点の地上絵が集中していることが明らかになった。 山形大学の研究チームは、ペルー文化省から正式に調査許可を取り、ナスカ台地で学術調査を世界で唯一実施しているという。2004年から2018年までに190点の地上絵を発見しており、2012年には山形大学ナスカ研究所をナスカ市に設立した。今回の研究成果