半世紀の歴史を持ち、十勝の理容店では初めてカットなどの分割料金を導入した「メンズ・カット カロ」(帯広市大通南13)は6日までに営業再開を断念し、閉店した。店舗は2月、帯広市職員のガスバーナーを使った作業が原因の火災で焼失していた。経営者の林和弘さん(72)は「お客さんに助けられ、続けることができた。こんな形でお別れするとは思いもよらなかった。お客さんに会ってあいさつできないのがつらく、心残り」と複雑な思いを話す。 同店が入居していた雑居ビルは、市上下水道部職員が水道管漏水補修のためガスバーナーで解氷作業を行ったところ、壁の柱に引火し、内部を全焼した。 1967年、市内西1南12で開業したカロは、林さんの名前から付けられたニックネームを店名にした。99年に大通南13に移転。帯広駅に近く、地元住民のほか、出張で訪れたビジネスマンにも常連がいた。 同店は約30年前に、カット1000円を目
【足寄】足寄高校(西堀隆亮校長、生徒109人)の存続に向け、28日、町内の熊の子食堂で同窓会の総会が開かれた。会長に鈴木宗男氏(67)=9期、1965年度卒、新党大地代表=を新任、会として協力していくことを確認した。 開校67年目を迎える同校の存続に向けては、町や足寄高校振興会(斉藤健司会長)がさまざまな形で支援を行い、生徒確保に向けて取り組んでいる。 一方、同校同窓会は1984年に当時の鈴木衆院議員の後援会が発足したのを契機に組織化されたことがあったが、その後は活動が停滞していた。OBとして存続活動を支援する機運が高まり、斉藤氏(12期)ら有志が総会を計画した。総会が開かれるのは、49年の開校以来、事実上初めて。 総会には2~55期の幅広い年齢層から約70人が集まった他、同校から西堀校長ら3人が出席。呼び掛け人(代表幹事)の斉藤氏が「緩やかな組織としたい。生徒の確保は毎年厳しい状況
【帯広】帯広柏葉高校(堺俊光校長)で1日に行われた卒業式で、同校出身の歌手中島みゆきさんからとして読み上げられたメッセージが偽物だったことが、中島さんが所属する事務所「ヤマハミュージックアーティスト」(東京)の指摘で3日、分かった。卒業生の門出を祝う節目を汚す行為に、事務所や卒業生らは憤りや戸惑いを隠せないでいる。 メッセージはA4判の用紙1枚に「帯広柏葉高校三年生の皆さんご卒業おめでとうございます」「皆さんの前途に幸多かれとお祈りします」などとつづられている。卒業式では生徒代表がこのメッセージを読み上げた。 事務所によると、3日にNHK札幌放送局から「卒業式で中島みゆきさんが寄せたメッセージについて話を聞きたい」と電話があったことから発覚。事務所や中島さん本人がメッセージを出した事実はないという。事務所によると、中島さんにも同じメッセージが送られていたという。 事務所は「喜んでいた人
【浦幌】昨年7月に豊頃町の豊北海岸で保護され、その後釧路市の専門機関で死亡した絶滅危惧種「エトピリカ」が剥製に加工され、12日、浦幌町立博物館(佐藤芳雄館長)に展示された。国内で数十羽しか生息が確認されておらず、十勝でも数羽が見られるかどうかという非常に希少性の高い海鳥。同博物館は常設展示することから来場を呼び掛けている。 エトピリカは昨年7月16日、同海岸で弱って波打ち際にじっとしているのを浦幌野鳥倶楽部の久保清司さん(浦幌町在住)が発見して保護。同日中に釧路市の猛禽(もうきん)類医学研究所に移送された。 しかし、衰弱が激しかったため死亡。同博物館は、エトピリカの保護に携わったNPO法人日本野鳥の会十勝支部の千嶋淳副支部長を通じて環境省釧路自然環境事務所から譲り受け、剥製を作ることにした。 展示された剥製は、成鳥にみられる顔の白い部分がなく、2~3歳の若鳥。剥製を手掛けた丹青社(本社
【帯広】12日午後2時から帯広市民文化ホールで開かれた「成人の集い」(市、市教委主催)で、一部の新成人がステージ上に“乱入”する騒ぎがあった。騒いだ新成人は市職員に退出させられ、式は予定通り最後まで行われたが、式後に帯広署員が会場に駆け付け、関係者から事情を聴く一幕もあった。 式には対象者1195人が出席。同2時40分すぎ、米沢則寿市長の式辞の最中に突然、男性の新成人十数人が立ち上がって騒ぎ始め、大声を上げながらステージ上に次々と登った。米沢市長は式辞を読み上げた後に降壇したが、新成人は演壇を蹴ったり、壇上のマイクを取ろうとしたりした。 その後、野原一登市議会議長の祝辞のときも、ステージ上に居座り続けたため、市職員が退出を命じ会場外に連れ出した。一部の新成人は興奮した様子で大声を出したり抵抗したが、一団は同ホールの外に出た。その後、式は二十歳の誓いなどが式次第通りに行われ、同3時前に終
十勝バス(帯広市、野村文吾社長)の2011年度乗り合いバス運送収入が前年度比4.3%増の8億4735万円となり、上半期に続いて年度全体で約40年ぶりに前年を上回った。上半期は微減だった一般路線バスも同0.5%増の6億8187万円とプラスに転じ、長年の路線バス利用減に歯止めを掛けた。 同社の乗り合いバス運送収入は1970年代以降、毎年減少が続いていたが、昨年度上半期は前年比プラスになった。同期の運送収入は全路線合計で0.5%増、一般路線バスは0.6%減だったが、下半期にさらに実績を伸ばした。 その他の路線では、5社共同運行の帯広−札幌間の都市間高速バス「ポテトライナー」は、同社分の運送収入が同36%増。とかち帯広空港ダブルトラッキングの影響もあり、空港連絡バスは同18%増だった。帯広−旭川間の「ノースライナー」、定期観光バスなどほとんどの路線が前年比プラスとなった。 同社によると広尾線、
【安平】16日午後8時50分ごろ、胆振管内安平町追分のJR石勝線東追分駅構内で、釧路貨物駅午後2時5分発札幌貨物ターミナル行き貨物列車(16両編成)が脱線した。 JR北海道、JR貨物北海道支社によると、貨物列車は対向列車の待合で同駅構内に停車するはずだったが、赤信号を通過して衝突防止用の側線に入り、砂利に乗り上げた。先頭の機関車と貨物車の計5両が脱線、雪よけのトンネル型シェルターの壁を突き破って止まった。 乗務員は運転士1人で、けがはなかった。運転士は「ブレーキが利かなかった」と話しており、同支社が原因を調べている。 減速不十分70キロで進入 JR貨物北海道支社の森國英治支社長らは17日、札幌市内のJR北海道本社で記者会見し、「お客様、JR北海道、関係者にご迷惑をおかけして誠に申し訳ない」と陳謝した。全面復旧については「まず調査を行ってから。見通しは立っていない」とした。 機関車
ネクスコ東日本道支社などは、10月29日に開通した道東自動車道・夕張−占冠間の開通後1週間(10月30日〜11月5日)の日平均交通量(速報値)をまとめた。夕張−むかわ穂別、むかわ穂別−占冠の両区間とも約6400台で、当初見込みの約2倍となった。帯広から札幌方面に向かう上りが約3100台、札幌から帯広方面へ向かう下りが約3300台で、道央から来る車両が若干上回った。 開通後1週間の状況を新規区間2カ所を含む6カ所で計測した。開通区間と並行する国道274号は約3000台となり、高速道路の無料化社会実験前(09年11月1〜7日、約6100台)と比べて51%の減少となった。 トマム−十勝清水間は、道東道が88%増の約6400台、国道274号が5%減の約3800台となっている。国道38号は約2300台で変わらなかった。 日勝峠を越えるルートの交通量は道東道と国道を合わせて約1・3倍になるなど、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く