松沢成文・神奈川県知事(53)の任期が22日終わった。マニフェスト(政策公約)を重視し、2期8年間で受動喫煙防止条例をつくり、電気自動車(EV)の普及などを進めた。退任会見で「しばらくは素浪人」と話したが、「充電して再スタートしたい」と政治活動を続ける意欲を示した。 松沢知事は、午後4時15分から県庁大会議場で250人の職員に退任のあいさつをした。職員への謝意を交えて30分スピーチ。「8年前に公務員として素晴らしい神奈川をつくる使命感を持とうとみなさんに言った。これからもその姿勢を貫いてほしい」と涙を浮かべ、最後の言葉を詰まらせた。 午後5時には、本庁舎玄関前に集まった1千人の職員や支援者に見守られる中、「自分自身が思い描いていた政策や改革を実現できた。こんなに価値のある8年間はなかった。神奈川の力は先進力と協働力。新知事とさらに素晴らしい神奈川をつくってほしい」と述べた。 これらに先立つ