九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働問題で、佐賀県は8日、安全性などに関する県民説明会を同県多久市で開いた。 政府が6日にストレステスト(耐性検査)の実施を突然表明したことへの批判が相次いだ。 公募した県民約300人のほか、市町長や議員ら計約430人が参加。6月26日の説明会の出席者4人が県民代表として、経済産業省原子力安全・保安院と資源エネルギー庁の担当者と討論した。 原子力安全・保安院側は「テストの実施表明で地元に大変な混乱を招いた」と陳謝した上で、玄海原発では想定される津波や地震への安全は確保されているとし、「運転継続や再開は安全上支障ない」と強調した。 これに対し県民代表の1人は「最初からテストを行えばよかった。自治体は振り回され、住民も動揺している。住民と国の信頼関係がなくなる」と批判した。