ネルソン マンデラが亡くなった。日本でいう大往生だった。 彼に追悼の言葉を述べた安倍総理が、そのさい彼の偉業を称えたそうで、これに違和感を覚えたという人がいる。亡くなった人を追悼するのは当然の礼儀だが、弾圧されながら差別と闘った人に、今まさに弾圧の法律を作ることを強行している権力者が、実感の伴わない美辞麗句を述べたのだから。 そもそも日本は自民党政権下で、マンデラ氏が迫害されながら闘いつづけた南アフリカ共和国の人種差別政策を、支援してきた。日本は南アフリカにとって一番のお得意様で、貿易額が世界一だった。だから南アフリカ共和国では、日本人を「名誉白人」と規定していた。これは侮辱として怒るべきことのはずだが、喜んでいた恥ずべき日本人もいた。 そして、その商売のおかげで南アフリカ共和国では、人種差別があろうと黒人たちは他のアフリカ諸国に比して生活水準が高くて恩恵を受けていると開き直ってきた。 そ