2021年4月5日、週刊少年ジャンプ編集部・編『描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方』(集英社)が発売になった( 筆者も本の構成の一部に関わった)。 世の中には創作指南本が溢れているが、同書はよくある「こうやったらおもしろいマンガが描ける!」という技法重視の内容ではない。 新人作家の悩みに寄り添い「こういうふうに考えると楽しく手を動かせる」「こういう悩みはこう考えたらどう?」ということにできる限り応える、やや異色の一冊になっている。 この本を担当し、本の中にも登場する齊藤優氏は現在「週刊少年ジャンプ」の副編集長。齊藤氏は小説、映画、マンガなどの教則本も手あたり次第読んできたというが、しかし、精通しているからこそ新人マンガ家に対して「世の中に溢れているハウトゥは、使い方を誤ると逆効果」と警鐘を鳴らしている。 齊藤氏に創作指南情報との付き合い方について訊いた。