衆院本会議で可決された「LGBT理解増進法案」をめぐり、性的マイノリティ、特にトランスジェンダーへの差別を煽動するビラが拡散している。 中には「女子トイレが廃止されることを知っていますか?」など事実誤認に基づく表現が多用されている悪質なものも多い。 こうしたビラは商業施設や飲食店などに広がっており、企業の姿勢も問われる事態だ。 性的マイノリティ支援団体は「差別をあおる行為で絶対に許されない」と訴えている。 渋谷駅に直結する複合施設「渋谷マークシティ」の女子トイレ個室のドアに、6月10日午後3時30分頃、差別ビラが貼られているのが見つかった。 ビラには「LGBT法案差別禁止条項で女子トイレが廃止されることを知っていますか?」と書かれ、「女子トイレや女子浴場に男性が入る」とし、性犯罪に繋がる可能性があるなどとしている。 しかし現在議論されている「LGBT理解増進法案」は、その目的が「国民の理解