いま自動車好きの一部では、日本の旧車が注目されている。それも手伝ってか、いちどは乗ってみたい、と、思わせるクルマには、いすゞ車が意外と多い。1953年から2002年までしか(日本市場向けの)乗用車を作らなかったのに、旧車の世界では存在感が大きい。 1960年代は湘南の自動車メーカーとしてシャレたイメージが強く、レースでの活躍が、若者を中心とした消費者の好感度を高めた。かつ、スタイリングのレベルの高さは、いまの眼で観ても、魅力を感じるほどだ。 1922年にトラックメーカーとしてスタートしたいすゞ(この社名は1949年から)。1953年に初めて手がけた乗用車は、英国で評価の高かったヒルマン「ミンクス」で、ノックダウン生産(部品まで輸入して日本で製造)だった。 1960年代に入ると「ベレル」を発表。これらのモデルは、専門家筋の評価はそれなりに高かったものの、地味といえば地味な印象で、市場での存在
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