エブルは、500年以上の歴史を持つ、トルコに伝わる伝統工芸のひとつである。水面に絵具を垂らし、それを筆や棒、針などを使ってマーブル模様に仕上げていく。仕上げられた模様は紙に転写され、部屋の調度品として飾られる。 トルコの職人による、見事な手さばきでエブルを作り上げていく動画が公開されていた。 エブルに使用される水は、ただの水ではない。カラギーナンと呼ばれる紅藻類から抽出した食品添加物の一種を加え粘り気を出す。この水は”キトレ”と呼ばれている。そして絵の具もただの絵の具ではない。絵の具どうしが水面でまじりあわないように牛の胆汁を加えてあるそうだ。 まずは絵の具を水面に垂らしていく。そこにできる丸い水紋を、針や棒を使って動かし様々な模様を描いていく。自分の思い通りの模様にするには熟練した技が必要とされるという。 この画像を大きなサイズで見る この画像を大きなサイズで見る この画像を大きなサイズ