民主党の松原仁国会対策委員長は13日の記者会見で、韓国検察当局が産経新聞ソウル支局の加藤達也支局長(48)に出頭を要請した問題について、「言論、出版、その他一切の表現の自由が憲法で保障されているわが国からすると極めて違和感がある。韓国政府は民主国家として、適切な対応をすべきだ」と厳しく批判した。 出頭要請は、産経新聞のウェブサイトに掲載された同支局長の記事が、朴槿恵大統領の名誉を毀損(きそん)しているとする韓国の市民団体の告発を受けたもので、同支局長は18日に出頭する。 記事は韓国紙、朝鮮日報に掲載されたコラムなどを紹介する形で書かれたもので、松原氏は「市民団体が韓国の大手報道機関に対して、同様の行動を取っているのか」と指摘。さらに「民主主義の原点は報道の自由だ。(韓国にも)同じ民主主義国家としての考え方や矜持(きょうじ)というものがあるだろう」と皮肉った。