大都市ほど懸念強く 看(み)取る人もなく一人きりで死ぬ「孤独死」について、60歳以上の43%が「身近な問題」と感じていることが、内閣府が2日発表した「高齢者の地域におけるライフスタイルに関する調査」で分かった。 調査は昨年10〜11月、高齢者と地域社会とのつながりを把握するため、全国の60歳以上の男女5000人を対象に初めて実施した。有効回答率は69・7%。 世帯類型別では、独り暮らしの65%、夫婦2人暮らしでも44%が孤独死を「身近に感じる」と答えた。都市規模別では大都市で「身近に感じる」が47%だったのに対し、中都市は45%、小都市39%、町村36%で、大都市ほど孤独死を心配する傾向が強かった。健康状態が良い人で「身近に感じる」は37%、健康状態が良くない人では52%だった。 一方、内閣府が同時に発表した「高齢者の日常生活に関する意識調査」では、「将来の日常生活に不安を感じている」人は