David Neumark and William Wascher, 2004, "Minimum Wages, Labor Market Institutions, and Youth Employment: A Cross-National Analysis," Industrial and Labor Relations Review, Vol. 57, No. 2, pp. 223-248. 最低賃金が若年の雇用率 (employment rate) に及ぼす影響を分析した論文。完全市場を仮定すると、均衡賃金よりも最低賃金を高く設定すれば、当初の均衡状態の時よりも雇用率は下がるはずである。当然、このような雇用率の変化は、最低レベルの賃金で働いている人々において特に大きくなるはずである。すなわち、若者、低学歴者、女性、障害者、移民、マイノリティなどなどで特に雇用率が下がるはずである。