世の中のへんなものをこよなく愛するのり・たまみの、意外と知らないちょっとへんな社会学。 『母を訪ねて三千里』、『みなしごハッチ』など、主人公がものすごい苦労の果てに親を探す、というストーリーは意外と多いですが、今の日本ではものすごく簡単に”親”を見つけることができます。電車で隣に座っている見知らぬ叔父さんやOLさん、なんだったら自分の兄弟姉妹とさえ「親子関係」になれるんです。それが現在の日本の「養子・養親」制度です。養子・養親制度と聞くと、「親がいない、なんらかの理由で親と離れて暮らさざるを得ない子どもを篤志家が育てる」というようなイメージがありませんか? 私も最近までそう思っていました。 しかし今年4月、大阪で不自然な保険金をかけられた36歳の養子が殺害され、疑われた39歳の養父(保険金受取人)が自殺するという事件がありましたね。それで「36歳と39歳の親子関係?」と不思議に思って調べて