日本大学選手による悪質タックルで関西学院大学アメフト部の選手が負傷した問題で、関学は5月17日、日大から「『厳しさ』を求める指導と選手の受け取り方に乖離が起きていた」という旨の回答があったことを明らかにした。 閉ざされた集団の中では、上からの指示に逆らえない空気が生まれる。7年以上にわたって大規模な粉飾決算を続けていた東芝でも同じことが起きていた。背景には「組織のためなら一線を超えても構わない」という集団催眠がある。 「反則」というより「犯罪」に近い テレビが繰り返し流す映像を見る限り、その行為は「反則」というより「犯罪」に近い。アメリカンフットボール、日本大学と関西学院大学の定期戦。試合開始直後、投げたパスが通らず空を仰ぐ青いユニフォームの関学クオーターバック(QB)に、赤いユニフォームの日大選手が背後から全力疾走で迫る。プレーが終わり、すっかり気を緩めている関学QBの背中に、日大選手は