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ブックマーク / honz.jp (2)

  • 『妄想かもしれない日本の歴史』 - HONZ

    購入して読んでみると、なんと偶然にも、これが『信長革命』の著者への批判が書かれているだった。ちょっと地雷を踏んだ感じ。 内容は、基的には「最も信頼のおける史料を見れば、戦国時代のいくつかの逸話や歴史上の陰謀論は嘘」で、”桶狭間の戦いも普通の戦略と偶然で勝った” ”鉄砲三段撃ちも武田騎馬軍団もなかった” ”能寺の変陰謀論などとんでもない”  というような話になっている。 おそらく市井の歴史家として学者の世界から無視されたり、蔑まれたりしたことが多々あったことを感じさせる、恨み節めいた負の雰囲気を漂わせる著者の語り口はそんなに心地良いものではないが、その内容は、素人である私には、おおむね合理的に感じるだった。 しかし、読みながら思ったのは、そうやって歴史の正しさを検証していくと、ずいぶん歴史はつまらなくなってしまうな、ということ。「信長って結構普通の人だったんだよ」と言われるより、「実

    『妄想かもしれない日本の歴史』 - HONZ
  • 『ヒップホップの詩人たち』 地方からのリアルな言葉 - HONZ

    音楽ソフト(CD、DVDなど)の売り上げ低下、アイドルたちに独占されるヒットチャート、若者の音楽離れ。音楽業界には悲観的なニュースが飛び交っている。日ではもう新たな音楽は生まれていないのか、ぶつける先のない思いを音に託す若者はいなくなったのか。もちろん、そんなはずはない。 著者である都築響一は、今いちばん刺激的な音楽は地方から発信されているという。大手レコード会社やマスメディアの集まる東京から遠く離れたストリートで、自らが生まれ育った街にとどまり、刺激的なビートにリアルな言葉を乗せているラッパー達がいるという。 彼らはどのような人生を歩み、どのようにヒップホップと出会い、なぜ今でも地方でラップを続けているのか。著者は、札幌、山梨や京都など全国各地に赴く。599ページにわたる書には、15名のラッパーたちへのインタビューとともに、彼らのリリック(詩)が多数掲載されている。彼らが住む街、ライ

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