2010年5月21日 from 口蹄疫を考える 先日ここでお届けした梅山豚の塚原社長との対話で書き忘れたことがある。塚原社長の一言だ。 「台湾で発生した時、豚は300万頭を殺処分と書かれていましたが、あれは要するにほぼ”全滅”だったんです。」 「300万頭」と「ほぼ全滅」では受け取る側の意味が大きく変わる。日本でいま起こっていることもまさにそうなる可能性があることだ。口蹄疫が全国的に拡がった場合、最悪のシナリオとして日本に住む家畜としての牛・豚がすべていなくなってしまう可能性があるということだ。それはつまり金融資産が消えるということでもある。 リーマンショックなどの金融危機では、自分が持ってる株券や債権の換金・回収ができなくなって、「あるはずのお金」が忽然と消えてしまうという事態が起こったわけで、コトの重大さがわかりやすかった。でもね、家畜の生産にも数多くの人や会社が関わり、まだ支払われて