今回も、前回の「豊洲問題の"紛糾"は『現代型組織』の必然だ」に引き続き、会社や官庁などの組織と哲学的「よさ」について考えていきたいと思います。もっとも、私はそうした組織に勤めたことはなく、よってその「空気」はまるでわからず、どうにか想像してみるだけなのですが、それでも、批判する権利はあるように思います。 私の父はサラリーマンでしたが、頑固一徹で会社の「世話になること」を蛇蝎のごとく嫌い、会社のセロテープですら私用で使うことを嫌がった。お中元もお歳暮も禁止。たまに贈られてくると、苦い顔をして勤務評定の評価を下げていた、と聞いたことがあります。 そんな父の「要領の悪さ」に対し、母は「よくそれで部長になれたものだ」とひどく嫌っていました。しかし、父は断じて譲らず、会社の人間は誰も家に呼ばず、しかも仕事の話は家で一切しないのですから、私もまったく会社とはどういうところかわからない。 以上はただの「