小渕優子衆院議員(41)=群馬5区=の関連政治団体を巡る政治資金規正法違反事件で、小渕氏の依頼を受け事実関係を調査していた第三者委員会(委員長・佐々木善三弁護士)は19日、調査報告書を公表した。慶弔費などを記載しなかったほか、元秘書が世間体を気にしてつじつま合わせをするために虚偽記載をしていたと認定。「違法との認識を持ちながら行ったものであり、悪質性は明らか」と批判したが、不正な献金を隠すためのものではなかったとした。 【1年前のことでした】小渕、松島両氏ダブル辞任 自民の星、痛い失点 小渕氏については、本人が「経験豊富な秘書たちに安心して任せていた。違反は全く知らなかった」と説明しているとしたうえで、元秘書らも結束して小渕氏に不正を隠していたと指摘。「本人の関与や事実関係を認識していた事実は認められず、不正処理に関する法律上の責任はない」と結論付けた。ただし「監督責任があるのは当然で、