彼らの講演会などに参加すると、結構な確率で、伝える気がそもそもないような、ただの音読みたいな話を聞かされることがある。 しかも経営者向けの講演会なんかでも全く同じ振る舞いをしている。 目の前に大勢の、志高い者たちがいるのに、耳を澄まさないと聞こえないような声で喋る。 目も死んでいる。声も死んでいる。生きているのかすら分からないことがある。実際に死んでいることもある。 肩書きがなければ社会不適合者としか思われても仕方ない程度に、自閉的というか、やる気が乏しい。 ああした誰かのために喋っている意識がなさそうな人々は、一体どういう思考で日常を生きているのだろう。 共感といったことにエネルギーを使わないようにして、全ての力を研究対象に注いでいるのか。 世界の事象を観察することは好きでも、自分には一切興味がないから、他人にどう思われようと気にしないのか。 彼らのオシャレとは無縁な服装や、伸びきった髭