それならばと、「いまの自分より、少しよくなればいい」という意味を込めて、「自分史上最高の」というフレーズで打ち出してみました。表紙にも、あえて女優やタレントを載せなかった。この特集のために石原さとみさんを取材していたので、通常は当然、表紙にするところなんです。でもあえて、誰ともわからない、ただ女性の脚だけを大写しにした表紙にしました。 タレントなしの表紙は、販売を担当する部署からは不評だったのですが、結果的にこの号はよく売れました。同じ人気テーマですが、これまでの気分との微妙な温度差を、うまく誌面に反映できたケースだったと思います。 過剰なあおりは、すぐ見破られる ――逆に、こういうやり方はダメだなと感じる商品やサービスはありますか? 消費者本意でない過剰なあおりや、ウソ。これはダメですね。すぐに見破られます。“僅差”が勝負になる厳しい時代であるだけに、“僅差”で地雷を踏むこともあるので、
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