■独身人口は若者より中高年のほうが多い 未婚化や独身の増加の問題というと、つい若者の問題であると条件反射的に考えてしまいますが、実は、もう若者(30代以下)の未婚と離別死別を含む独身人口と40歳以上の中高年独身人口とを比べると、中高年独身人口のほうが上回っています。 【図表】男女年齢別親元未婚率推移 2020年の国勢調査(不詳補完値)によれば、15~39歳の若者独身人口約2230万人に対して、40歳以上の中高年独身人口は約2700万人です。日本はもはや中高年独身国家なのです。 晩婚化とはいえ、40歳以上で結婚する数はそう多くはありません。再婚はともかく初婚となるともっと難しいものになります。40歳以上の独身人口が増えるのは「3組に1組」といわれる離婚の多さと、長寿化に伴う配偶者と死別した高齢で独身に戻った女性の増加によります。ただでさえ少子化で若者人口は減り続けています。つまり、これらを総