「クリード」新たな伝説 ロッキーが登場しない“始まり”の物語 「お前の時代だ」──シルヴェスター・スタローン演じるロッキー・バルボアは前作「クリード 炎の宿敵」の最後、アドニス・クリードに新たな時代を託した。無名時代に自ら「ロッキー」の脚本を書き、自分で主演することにこだわったスタローン。米フィラデルフィアの片隅でしがないボクサーとして泥臭く生きてきた男が、キャリアの絶頂にいたヘビー級チャンピオンと堂々と戦い抜く。何者でもなかった“イタリアの種馬”が階段を駆け上がる不屈の闘志、そして試合の勝敗を超えた闘いのドラマが人々の心を打つ記念碑的シリーズとなった。 2015年にその新章として始動したのが、ロッキーの永遠のライバルであり盟友アポロ・クリードの隠し子、アドニスを主人公に据えた「クリード」シリーズ。卓越したボクシングセンスは父親譲りだが、その偉大すぎる存在こそが彼を苦しめていた。1作目「ク
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